Maltese Doctor
<膝蓋骨脱臼>
膝蓋骨(いわゆる膝の皿)が正常な位置から逸脱した状態をいいます。内側にずれる内方脱臼と外側にはずれる外方脱臼がありますが、その発生頻度は圧倒的に内方脱臼です。脱臼した足を上げてケンケンのような三足歩行をします。階段やソファー、ベッドなどからの飛び降り、飛び乗りなどチンチンの時の後ろ足で立つ場合などが原因になりますので、できるだけこのような行動は控えるよう注意しましょう。
<低血糖症>
血液中の血糖値が下がり、エネルギー不足の状態になること。生後2ヶ月頃に起こる傾向があります。消化不良や下痢、嘔吐などが長い期間続いた為の全身性の栄養衰弱とか、食事の制限による、栄養摂取量不足と住環境の冷え込みなどが原因で起こる事が多いようです。新しく家族に迎え数日下痢、嘔吐が続いたら命に関わるので、診察してもらう事で防止できます。
<眼瞼内反症>
まぶたが内側に巻き込み、まつ毛が目に当たる「逆まつげ状態」になり、目やにや涙が増え、まつげの刺激から犬が目をこすったりする事で刺激され、角膜炎、結膜炎にかかりやすくなる疾患です。
<二重睫毛>
まつ毛がまぶたの内側に生え、目の表面を傷つけてしまう病気です。異物が目の中に入った場合とはことなり、内側にまつ毛が生えているため、涙で取り除くことができません。
マルチーズが起こしやすい症状で、流涙症があります。涙液が鼻涙管を通って涙が鼻から排泄されず内眼角からあふれ、涙の排泄障害により、眼の下の被毛が変色して、こげ茶色になります。
涙小管という涙が出る為の管が狭かったり、詰まる事により涙の排泄がうまくいかず起こります。先天的・角膜炎・結膜炎・睫毛異常・鼻炎、涙の分泌が多すぎるなどが原因で起こる事もあります。こまめに目の周りをふいてあげるとよいでしょう。
また、マルチーズは外耳炎を起こしやすい傾向にあります。真菌や細菌の感染、耳ダニの寄生、アトピーなどで起こりますが、シャンプー時に水が耳に残り発症する事も。茶褐色や黄色の悪臭を伴う耳アカが外耳道にたまりひどくなると赤く腫れてただれてきます。シャンプーの後は、ガーゼやめん棒などで、きちんと水気をふき取ってあげましょう。
老犬になってからの心臓疾患にかかる確率が高いと言われています。僧帽弁閉鎖不全などの心臓の弁膜障害です。中高年期(とくに7、8歳)以降に出る事が多いです。運動により、咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。
また、血流が悪くなり、興奮したり運動すると、貧血状態になって、足がふらつき、頭がもうろうとして倒れやすくなります。日頃が注意するとともに、肥満に気をつけてください。
<水頭症>
髄液が過剰にたまり、脳の機能に障害が生じる病気です。運動失調、麻痺などの症状が現れ、これがひどくなるとてんかんのような発作などの症状がでます。先天的な場合が多いのですが、分娩時に頭部が産道に引っかかったり、事故などで出来た頭部の外傷により発症する事もあります。
<後頭骨形成不全>
脊髄神経を通す穴のサイズが、生まれつき大きすぎる事による障害です。本来、成長にともなって適切なサイズに閉鎖されるはずの後頭骨の形成が十分でないために、脳にかかる圧力が変化し、痛み、けいれん、てんかん発作などの症状を示します。必ずしもこの形成不全を持ったすべての子が、症状が出るわけではありません。しかし、たとえ今症状が出ていなくても、頭に負担がかかったり(転倒、落下、ケンカなど)、極度のストレスなどをきっかけにして、てんかん発作を起こす可能性は高いので注意です。
<免疫介在性溶血性貧血>
赤血球表面に免疫抗体が結合して赤血球が破壊されるために起こる貧血。つまり血液が失われる状態。2~8歳までの犬に多く、メスではオスの3~4倍の発生率と言われている。発熱、歯茎が白っぽい、赤色尿・黄疸がでたり、呼吸が荒くなります。
<気管虚脱>
気管の内腔が著しく狭くなり、空気の流れが悪くなり、咳や呼吸困難を引き起こす疾患です。興奮、運動、飲水、リードを引っ張ることによって引き起こされる慢性の咳や呼吸困難であり、重度の呼吸困難のためにチアノーゼが出る事も。
咳は発作性のもので、乾いた感じの空咳です。やせた子より、やや太り気味で、5歳以降の子に起きやすい傾向があります。
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